お問い合わせ・ご予約はこちら tel:072-433-1192
WEB予約
LINEから予約
Instagram
TOPへ

骨粗鬆症外来

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは骨粗鬆症とは、加齢、女性ホルモンの減少などによって、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。
男女とも中高年で注意すべき病気ですが、特に女性の場合は、女性ホルモンの分泌が減少する更年期から発症リスクが高まります。歩行中に転倒し手をついた、尻もちをついた、あるいは大きな咳・くしゃみをしただけで骨折してしまうことがあります。また、気づかないうちにせぼね(脊椎)が圧壊してしまうというケースも見られます(脊椎椎体骨折)。
骨折のリスクは全身で上昇しますが、ご高齢の方がせぼね(脊椎)や大腿骨などを骨折した場合には、寝たきりのきっかけになってしまうこともあり、注意が必要です。
当院の骨粗鬆症外来では、骨粗鬆症を専門的に検査・治療をしております。

その症状、骨粗鬆症のサイン
かもしれません

骨粗鬆症は、「骨がもろくなる」「骨折しやすくなる」病気です。
初期は自覚症状もなく、外からは気づきにくい病気ですが、以下のような症状が、発見のきっかけになることがあります。

主な初期症状

  • 20代の頃より身長が2cm以上、縮んだ

進行した場合の症状

進行した場合の症状
  • 背中、腰が曲がってきた
  • 背中、腰に痛みがある
  • 軽い外傷で骨折してしまった

骨粗鬆症はどんな人に多い?

現在、国内の骨粗鬆症患者は約1,300万人と推定されますが、自覚症状の少なさ(骨折し検査を受けるまで気づかない)ことなどから、治療を受けている人の割合は約2割程度に留まっています。
骨粗鬆症は加齢や生活習慣などが関係しており、特に以下のような方はリスクが高いと考えられます。

注意が必要な方の特徴

  • 40歳以上の女性、60歳以上の男性
  • 食生活が乱れている人
  • 無理なダイエットを繰り返している人
  • 経産婦
  • 運動不足の人
  • 飲酒、喫煙の習慣がある人

骨粗鬆症の主な原因

骨は、骨吸収と骨形成が繰り返されることで、常に作り替えられています。骨吸収量が骨形成量を上回ることで、骨量が減り、骨折しやすくなります。
骨量が減少する主な原因は、加齢と女性ホルモンの減少です。また、食生活の乱れ、妊娠・授乳に伴うカルシウムの大量消費、運動不足、喫煙・飲酒なども、骨粗鬆症の原因となります。
食生活の乱れにおいては、特にカルシウム・ビタミンD・ビタミンK・タンパク質といった、骨形成にかかわる栄養素の不足が問題となります。

骨粗鬆症の検査方法

問診

自覚されている症状、骨折歴、その他疾患の既往歴、服用中の薬などについてお伺いします。若い頃の身長が分かる場合は、お伝えください。

レントゲン検査

レントゲン検査現在の骨折の有無、過去の骨折などが分かります。また、他の疾患との鑑別にも有効です。

DEXA法(骨密度検査)

骨密度を調べる検査です。腰や太ももにエックス線を当て、単位面積当たりの骨量を測定します。

骨粗鬆症の治療方法

骨粗鬆症の治療では、骨量を回復させること、骨折を予防することに重点が置かれます。

食事療法

食事療法カルシウム・ビタミンD・ビタミンK・タンパク質など、骨形成に必要な栄養素を意識しながら、バランスの良い食事を摂っていただきます。

運動療法

運動療法適度な運動は、骨形成を促進します。また筋力・柔軟性・バランス感覚のアップは、転倒(骨折)防止に役立ちます。運動療法の際にも、転倒には十分に注意しなければなりません。

薬物療法

骨形成を促進する薬、骨吸収を抑える薬などの内服を行います。自己判断で内服を中止すると、骨粗鬆症を悪化させてしまうおそれがあるため、医師の指示に従い、内服を継続してください。
必要に応じて、カルシウム製剤、ビタミン製剤なども併用します。

骨粗鬆症による骨折を
防ぐために

骨粗鬆症による骨折を防ぐために

骨粗鬆症による骨折は、一度起こるとその後の生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
特に脊椎(せぼね)圧迫骨折や大腿骨、手首の骨折は、痛みや日常生活の制限だけでなく、寝たきりや介護が必要になるきっかけになることもあり、決して軽視できません。こうした事態を防ぐためには、骨が折れる前に “予防すること”が何よりも重要です。

当院では、定期的な骨密度の測定を通じて、早期発見・早期治療につなげています。とくに閉経後の女性や高齢者の方は、定期的な骨密度検査をおすすめしています。また、骨折の大きな要因となる転倒を防ぐため、理学療法士による運動指導や筋力トレーニング、歩行バランスの改善なども積極的に取り入れています。

骨粗鬆症は、自覚症状がほとんどないまま進行する病気です。「年齢的に気になる」「親が骨粗鬆症だった」「最近背中が丸くなってきた」など、少しでも気になることがあれば、早めにご相談ください。
将来の骨折を防ぐために、今できることから始めましょう。